集団になじめない児童の集団あそびへの導入法の検討


キーワード:就学前の児童、集団あそび



関川 典子
保育園5歳児29名のうち、集団になじめない児童に対し、集団あそびの導入法を検討した。本研究の目的は、その児童が集団あそびに加わり、みんなと共に遊べるように実践を通して、指導を促していくことである。集団あそびになじめない児童の問題を把握し、「長縄跳び」を課題にとりあげた。「跳べる」までの過程を、それぞれの児童に応じたレベルで課題を設定し、働きかけた。実践を通しながら児童の様子を毎回の指導後に記録し、指導の内容が対象者にどのような影響を与えたかを分析し、考察した。
集団になじめない児童には、次のような問題点が見られた。@指導者の声かけだけでは遊ぴになかなか加わらない。A遊びの技術的面が未熟でうまくできない。B「できない」「やったことがない」ため遊びに入れない。C別なことに目が向く。しかし、児童の問題点を分析し、遊びに工夫を加え指導していったことにより、「長縄跳び」の指導場面では、集団からはずれることなく最後まで跳ぶことに夢中になり、取り組む姿勢が見られるようになった。

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