不活発な幼児に対する表現運動による動作改善の可能性について


キーワード:「動ける」場づくり, ほめる, 動きの構成要素



井上 千恵子
本研究は、動きに活気がない幼児に対する、動作改善を目的とした表現運動指導の実践研究である。対象児としたKの動作特徴は、動作が表れにくく、メリハリがないものであった。その動作特徴の要因を分析した上で、実践指導を行った。指導方針は、「様々な動きを経験すること」と「からだに意識を向けて動く経験をすること」の2点とした。指導内容は、表現運動におけるねらいとした動きと対象児の動きを、動きの構成要素から分析し検討していった。結果、対象児が、はじめに動けていなかったゆつくりした動きを、引き出すことができた。さらに、いつも消極的な対象児が自ら動きを繰り返し行っている様子が見られた。表現運動は、対象児のその時の状態と、表現運動における引き出したい動きの要素の適合により、動作改善の可能性があると思われる。

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