ゴールボール競技におけるスポーツ外傷の調査


キーワード:ゴールボール、視覚障害者スポーツ、スポーツ外傷




石垣 祥子
本研究は、ゴールボール競技における外傷の実態を明らかにし、その予防策について検討することを目的に、全日本女子代表選手6名を対象とした聞き取り調査を実施した。
外傷の経験がある選手は6名中5名であり、発生件数は15件であった。外傷は関節損傷が最も多く、骨折などの重篤な外傷も発生しており、約7割が身体上部に集中していた。また、ディフェンス時に多く発生しており、音への反応が遅れた為に指先でボールを弾いたことが原因となる手部の外傷と、予測できないボールの動きに対応した際に起こる選手同士の衝突が原因となる頭部・頚部・上肢の外傷が見られた。よって、初期の段階から音を正確に聞き取ることが重要であり、衝突が起こりやすい場面を想定した練習が必要であると考えられる。
さらにコーチ・スタッフは、外傷の発生状況や原因を詳細に分析した上で競技特性に合った予防策を考案し、選手に対して外傷回避に繋がるアプローチをする必要がある。


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