R リハ体育 S
Journal of Rehabilitation Sport Specialist
  平成21年
5月号
平成21年5月31日発行
第16回リハビリテーション体育同窓会報告

  平成20年度のRS同窓会が平成21年2月28日(土)、3月1日(日)の2日間で開催されました。
  同窓会では、シンポジウム「RSの現状と課題、そして私たちの役割」、定期総会、懇親会、在校生紹介、卒業論文発表、職場紹介、活動報告と盛りだくさんの 内容で闊達な議論が行われました。特にシンポジウムでは、9期辻奥沙織さん、9期伊藤秀一さん、5期迎田考樹さん、3期服部直充さん、3期高橋春一さん (発表順)ら各方面で活躍されている同窓生がパネリストとして“地域利用施設の視点”、“フリーでの活動からの視点”、“施設経営に携わる視点”、“諸外 国の視察の視点”、“養成校の視点”とそれぞれの分野、立場から発表をして頂きました。「昨今、大学において障害者スポーツ指導員の養成が増えつつあり、 障害者スポーツ指導員の有資格者を輩出しているが、私たちはより専門性を有している専門家であると自負してよい」、「リハビリテーション体育士の役割は “生きている・生かされている”ではなく、“生きていく”という将来も考慮した前向きな姿勢を引き出すことだ」、「何処でも誰でも知っていて、社会から必 要とされる資格でなければ飾りでしかない」、「日本ではドイツのスポーツセラピーのようにシステマティックな制度が確立されておらず、日本におけるRSの 社会的認知を進めなければならない」といった問題提起がありました。
  このような問題に対し参加者からは、「リハビリテーション体育士として活動するには立場が弱く、一般の人に対してわかりやすく説明できる概念作りが必要 だ」、「RSについて内輪だけで考える時は過ぎ外へ発信し、発信した内容をこのような同窓会で報告し合えるとよい」、「地方で活動していると全国的なRS の動向がわからないので年に一度の同窓会での報告は意義がある」、「病院に入院している患者さんは退院した後、地域でスポーツをしたいが施設がなく、RS としてより関われるのではないか」といった意見が交わされました。
  また、懇親会では学院外部講師としてお世話になっています進藤宗洋先生がご参加され、同窓生と懐かしい話題で盛り上がり、楽しいひと時を過ごされました。
このように同窓会は年に1度の仲間と触れ合える機会です。多くの同窓生にご参加いただきたく平成21年度も意義ある内容となるよう企画しています。ぜひ、同窓会の趣旨にご賛同いただき、ご参加くださいますようお願いいたします。

【新会員挨拶】
  この春、17期2名が無事に卒業することができました。おそらく、私たち17期はこれまでの長いRSの歴史の中で最も卒業人数の少ない期であったと思われ ます。人数が少なかった分、学院および体育館の先生方と個別に接することができ、多くの意見交換を行える機会がありました。しかし、その反面、2人だけで はどうしても気づけなかったことも多かったようにも思えます。
  そんな社会人1年目の私達にとって、同じ志を持った先輩方は大変心強い存在です。つらい時や何かに迷った時には、先輩方に頼ることもあるかと思います。その時には、ご指導やご助言をいただくことを心からお願い申し上げます。
  今後は、RSで学んだ知識や得られた経験をもとに、それぞれの職場で力の限り頑張っていきたいと思います。
17期代表 寺本 朋弘

≪平成20年度卒業生就職先≫

1.寺本 朋弘     「社会福祉法人 太陽の家別府本部」
2.廣田 真紀     「障害者スポーツ文化センター 横浜ラポール」

【理事会より連絡報告事項】

1.平成21年度RS同窓会役員・理事
会  長:
副会長:
監  事:
事務局:
会計部:
企画:
情報担当:
通信部RSネット係:
通信係:
各期代表理事:

 

岩渕典仁(8期)
遠藤晋(10期),小林岳雄(13期)
大口友希(16期),廣田真紀(17期)
横田篤志(14期)
梅崎多美(2期)
久保田崇之(13期),秋山太郎(16期)
安江徹太郎(6期)
服部直充(3期),安江徹太郎(6期)
鈴木真生子(16期),廣田真紀(17期)
1期:木畑聡 2期:齊藤信哉 3期:服部直充
4期:滝澤幸孝 5期:東昌代 6期:大河原裕貴
7期:中山由美 8期:岡留真由美 9期:伊藤秀一
10期:遠藤晋 11期:五十嵐正雄 12期:江草朋樹
13期:三浦雄高 14期:横田篤志 15期:秋山太郎
16期:西岡輝 17期:寺本朋弘

2.北村昭子先生退官記念パーティーDVDについて
 平成20年11月1日に北村昭子先生退官記念パーティーを開催しました。パーティーの様子をDVDとして作成しました。\500で販売いたしますので購入希望の方は副会長小林までご連絡ください。

3.同窓会会員名簿発行
 同窓会名簿は個人情報保護の観点から、発送を役員、各期代表理事と名簿発送希望者としています。役員、各期代表理事以外で同窓会会員名簿を希望する会員は、事務局の横田までご連絡下さい。

4.平成20年度同窓会会費納入について
  今年度も引き続き同窓会の企画運営にご理解を頂き、会費の納入にご協力をお願いします。なお、今年度以前に何らかの理由で、納めていない会費についても納 入の受付をしています。各自の納入状況については、会計部の梅崎(ume@rehab.go.jp)までご連絡下さい。納入先は下記の通りです。
郵便局 口座番号
口座名義

年会費 
00170 1 112139
リハビリテーション体育同窓会

3000円

5.会員研究掲載のお願い
 論文発表、学会発表された会員の方は情報担当理事安江までお知らせ下さい。同窓会会報にて掲載させていただきます。積極的な投稿をお待ちしています。

【編集後記】
  平成20年度同窓会はシンポジウムにて今後のRSのあり方を模索する重要な意見交換がなされました。「RSの存在意義とは何か」このことを改めて考えまし た。RSの強み、弱みをよく考え、これからは内輪で考えているよりも積極的に外に出、広く一般社会にアピールすべきだと感じました。多方面で活躍されてい る同窓生の報告を聞くことができる同窓会は重要です。今後も意見交換のできる場として続けていきましょう。同窓会役員が一新され、若い同窓生の顔ぶれが多 くなりました。新しい意見を取り入れ、大いに同窓会を盛り上げていきましょう。
編集担当:小林岳雄


国立身体障害者リハビリテー ションセンター学院 リハビリテーション体育科同窓会
通信部RSnet係