脳卒中片麻痺者に対するスポーツ訓練中の運動強度に関する基礎的研究


キーワード:脳卒中片麻痺者・スポーツ訓練・運動強度



伊藤 澄雄
本研究では、脳卒中片麻痺者に対する、スポーツ訓練中の運動強度がどの位か測定すると共に、スポーツ訓練で行われている代表的な運動種目(タイヤ引き歩行、卓球、バドミントン)の運動強度も測定し、脳卒中片麻痺者に対してどの程度の強度になっているのかを明らかにし、適切な運動を行うための手ががりを検討することを目的とした。その結果、今回の測定で行ったスポーツ訓練は、十分に安全且つ適切な運動強度で行われており、各運動種目においても散歩からジョギング程度の運動強度であった。このことから、今回行ったスポーツ訓練は、機能回復のみならず、健康維持・増進にも寄与していることが考えられた。また慢性期の脳卒中片麻痺者に対しては、主観的運動強度(以下、RPEとする)は、Borgの評価よりもMillarの変法を用いた方が有用ではないかと示唆された。

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