事外環境(音楽のリズム)の変化による運動パフォーマンスの影響


キーワード:リズム、ピッチ、走行速度



冨田 詔子
本研究は、車いす走行時に聴かせる音楽のリズムを測定ごとに変化させることで、走行ピッチに変化が現れるか、さらに走行速度に影響を及ぼすかを検討した。
測定は、同一の曲でリズムの異なる6つのパターンを用いて、走行ピッチ回数および走行速度をみた。その結果、いずれの被検者とも音楽のリズムの変化に伴う走行ピッチおよび走行速度の変化はみられなかった。このことより音楽のリズムから運動リズムを導けなかった原因として、検者の指示、曲の選択、安定した運動リズムであったという問題点が考えられた。
しかし走行時のピッチと走行速度の関係は三人三様の結果が得られ、ピッチと走行速度との関係は個人によって大きく異なっていることが新たにわかった。そこで、各被検者に対し走行速度を向上させるための適した音楽のリズムについてまとめた。

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