アイススレッジおよび競技用車いす走行における技術特性


キーワード:スレッジ、競技用車いす、運動学的分析



滝沢 幸孝
本研究は、陸上トレーニング用スレッジおよび競技用車いすの走行における技術特性を明らかにし、両種目に必要なトレーニング法の示唆を得ることを目的に、両種目の動作と筋電図の測定および分析を行い、運動学的観点から比較検討をした。
その結果、スレッジの駆動期には競技用車いすと異質の引き寄せる動作が認められた。現在、競技人口がまだ少ないスレッジ競技に、競技用車いすの選手を起用して、競技会に参加させる際には、特に上腕二頭筋の短縮性筋収縮による筋力トレーニングが必要であるという結果が得られた。また、競技用車いすと同様に上肢による駆動方法を用いるスレッジでは、肩関節の働きが走行速度を高める要因であると予想され、肩関節周辺のトレーニングが重要であると示唆された。

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