なぎなたセラピーとしての可能性  実践研究:脳性麻痺児に対するなぎなた指導


キーワード:脳性麻痺児、なぎなた、技の修正



谷河 薫
本研究は、軽度脳性麻痺児Hに対する、なぎなた指導の実践研究である。対象者に、より適した指導を行うため、なぎなたの技術分析、対象者の分析を行い、問題点を把握したうえで、指導案を立て、指導することとした。対象児Hの修正ポイントを、「大きな動き」「切っ先を意識した強い打ち」の2点とした。この2点のポイントを引き出すため、なぎなた動作に似た動作を、他の道具を工夫して行ったところ、技の習得が見られるようになった。さらにそのことで、「やる気」をもち、積極的で、自分自身に「自信」をもった行動が見られるようになった。実践指導の結果より、技術指導するとはどのようなことなのか、あるいは、本当の「やる気」とはどのようなことなのかを考察し、さらに障害児が変化していくために、指導者が取るべき対応の方法を考案した。

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