神経筋疾患者に対する電動車いすを用いたスポーツへのアプローチ


キーワード:神経筋疾患者、電動車いすスポーツ、内発的動機づけ



岡弘 千恵美
神経筋疾患者は、進行性の筋力低下、及び筋萎縮を起こすという疾患の特性から、徐々に、確実に、ADL(日常生活動作)さえも制限されうる。これらの疾患は、現在のところ、病原不明で、根本的治療法もない。病型によっては、20歳前後で不幸な転帰を迎えるという難病である。このような過酷な喪失体験を繰り返す彼らは、そうした状況に対応するために、能動性・自発性の放棄、外界に対する無気力・無関心、といった消極的適応でこれらの苦痛を切り抜けてゆこうとする。このような適応を改善するためには、彼らの失った自信を少しずつ回復させて、外界に目を向け、主体的に生きていく援助をすることが大切である。本研究では、スポーツを通して、成功体験を味わせることによって、彼らの自身を少しずつ回復してゆき、さらに次へと挑戦してゆこうとするポジティブな意欲をわかせるためには、どのような指導又は対応が望ましいのか、彼らのやりとりの経過から、それらを探った。

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