運動強度から見た上肢エアロビック・ダンスの有効性


キーワード:エアロビック・ダンス、上肢、運動強度



中村 和子
上肢エアロビック・ダンスの心肺機能の維持・増進に対する有効性を検討し、プログラム作成の指標を得ることを目的に、動作、テンポなどの運動負荷を変えた上肢エアロビック・ダンスの運動強度を呼吸循環器系の応答から測定した。その結果、上肢エアロビック・ダンスの運動強度は、歩行や、ラジオ体操と同程度の比較的軽いものであることがわかった。特別な技術を必要とせず、動作が簡単で、音楽に合わせて楽しくでき、気象条件、時間、場所を選ばない等の利点から継続しやすいこの運動は、比較的体力レベルの低い人にとって、有効な運動となりうる可能性が示唆された。プログラム作成については、体幹の動きの有無が、運動強度を変化させる大きな要因となることがあげられた。また、心拍数と酸素摂取量の関係が、下肢運動時とは異なる傾向が見られ、プログラム実施時にはこの点に配慮する必要があると思われる。

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