日常生活動作に結びつく軽スポーツの分析


キーワード:日常生活動作、軽スポーツ、動作分析



服部 直充
本研究では、軽スポーツと日常生活動作の起き上がり・立ち上がりを、動作パターン、筋活動及び床反力から分析し、その類似点について比較検討した。測定動作は、椅子からの立ち上がり、背臥位からの起き上がり、シャフルボード、ペタンク、フライングディスク、ゲートボール及びゴルフであった。
立ち上がりでは、開始肢位で足部を前方に出していくと体幹前傾角度、重心移動距離は増加する傾向であった。そして、シャフルボードとペタンクの体幹前傾最大角度は、最も基本的であると思われる立ち上がりの値を上回る結果であった。また、床反力の結果から、軽スポーツは、立ち上がりと同様にほぼ体重分以上の力が、垂直方向に加わっていることが伺えた。さらに、シャフルボードの動作には、体幹の回旋があると考えられ、回旋を伴った起き上がりに結びつく可能性があると推察された。以上の結果から、ペタンクやシャフルボードが日常生活の立ち上がりや起き上がりに類似した要素を持つ可能性が示唆された。

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