事例研究:脳性麻痺に対する自転車走行指導


キーワード:脳性麻痺、三輪自転車、やる気



森嶋 博子
本研究は、自転車に乗ることを嫌がっている脳性麻痺者Kに対する、自転車走行指導の事例研究である。まず、自転車の分析を行い、椅子型踏み込み式三輪自転車から指導し、サドル型三輪自転車へと発展させた。また、対象者が自転車に乗れなかったのは、新しい運動をすることへの「やる気」を失っていることが最も大きな理由であると考えた。そこで、「やる気」を持たせるような指導方法について考察した。「やる気」を引き起こすには、指導者は対象者にとって絶対的な存在ではなく、「応答的環境」を整える存在であることが望まれる。ここでは、望まれる指導者と対象者との関係を配慮した上で、Kが自転車に乗れるようになるまでの段階的指導プログラムをたて、指導した。

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