高次脳機能障害者におけるリハビリテーション体育の一考察〜前頭葉損傷者の事例を通して〜


キーワード::高次脳機能障害、運動、前頭葉



光吉 直哉
本研究は、前頭葉を損傷した高次脳機能障害者が、障害特性に応じて運動やスポーツを処方するリハビリテーション体育を行うことで体力と行動にどのような影響を及ぼすのかについて検討することを目的とした。その結果、体力と行動に改善がみられた。体力面では全般的に維持・改善していた。行動面では、課題遂行、対人技能、記憶力とその代償手段の活用において改善がみられた。リハビリテーション体育を訓練に取り入れることで、前頭葉損傷者の体力と行動は改善すると考えられる。しかし、障害特性に応じたアプローチの影響なのか運動そのものの影響なのか定かはではない。今後は高次脳機能障害と運動との関係をより詳細に検討していく必要がある。


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