車椅子バスケットボールの障害発生調査による指導方法の検討(コンディショングを中心に)


キーワード:車椅子バスケットボール、スポーツ障害、コンディショニング



横田 篤志
本研究では、車椅子バスケットボール(以下車椅子バスケ)の動作に注目し、車椅子バスケ選手を対象に外傷・障害調査を行い、障害予防の為のコンディションニング方法を検討した。
その結果、前進のストップ動作では、男性で体幹後面に痛みや違和感があると回答した選手は7名(全発生件数の30%)であり、うち6名が2点選手であった。その要因として、体幹や骨盤周囲筋などの残存機能低下を補う為の車椅子のセッティングが、脊柱の生理的弯曲に影響を及ぼし、体幹後面への負担を大きくしているのではないかと考えられた。このことから、練習前や練習後のコンディショニングの重要性が再確認された。
また、シュートを打つ動作では、男女共に肩・肘に痛み・違和感を訴える選手が多く、特にローポインター(1点・2点)の選手にその傾向があったが、男性と女性を比較すると、体力や競技特性による障害発生状況の違いが見られた。

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